札幌市中央区、大通美容室【美髪屋】です。
今回は、【カット】お話です。
当たり前ですが美容室に行く目的は何ですか?と聞かれたら、カットをしにいくかカラーしにいくか。たまにパーマや縮毛矯正などのメニューを合わせてといった方がほとんどでしょう。
その【カット】にスポットを当てたお話です。
目次
カットとは

美容師の行うカットとはどんなものでしょう。
ハサミか、またはレザー(カミソリ)で髪の毛を短くするき事。のみです。
当たり前な話ですが、たったこれだけです。
全部を同じ長さで切るか、短い毛と長い毛を混在させて切るかの2パターンしかありません。
この2パターンを組み合わせ髪型をデザインして、骨格などの補正や動きやシルエットを整えていく事がカットの本質です。
さらに言えば、形を作るといった作業一つにも美容師のセンスや技術力が加わり、そこで上手い下手が生まれます。
同じ髪型を違う人が切ると差ができるのはこの為です。
美容師の資格を持っているのに何故仕上がりバラつきが出てしまうのか疑問になりませんか?
美容師の技術の差
国家試験を受ける際、カットの実技試験があります。もちろん好きに切っていいわけでなく、決められた形があります。そしてこの形を正確に切る技術力が試験の合否に影響してきます。
そして試験の際はみんな同じ形のカットをします。
なのに何故美容室で切ったときに同じ髪型でも美容師によって差が生まれてしまうのか。
その理由は、国家試験の実技は規定のウィッグ(カット人形)が全国どこの試験でも同じウィッグを使用し、長さに至るまで細かく決められています。
しかし実際のサロンワークになると、カットするお客様の頭の形や毛流れやくせ、毛量や髪の毛傷みなどを様々です。その毛髪診断の精度や結果が担当する美容師によって変わってしまい仕上がりに誤差が出てしまいます。
さらに長さをカットすることに加え、厚みを取る(すく)事は使用するハサミによっても微妙に違い、毛量調整だけは誰が切っても同じになることは不可能です。
その小さな違いによって仕上がり大きく変わってしまうということになります。
イメージ共有、見ているポイントのズレ
そしてお客様が画像や写真を持ってきているのに仕上がり全然違う!といった結果になってしまう原因はお互いがイメージしている部分の食い違いと、お客様と美容師が注目している部分の違いです。
これはカウンセリングの時点で決まるポイントなので僕が良く「イメージの共有」とお伝えしている部分です。
イメージの共有は本当に細かくお互いが合わせていかないと仕上がりが満足のいく状態になりにくいのが現状です。
同じ画像を見ても、お客様と美容師が見ているポイントが違うということは良く起こります。しっかりと、細かく同じポイントを共有できるようなカウンセリングを行う必要があるのはこの為です。
上手い下手の基準
一概に美容師をみたときに上手い下手という基準は実は曖昧です。
経験年数が長くても、イメージ通りの仕上がりにならなかった場合は下手だと感じますし、バッチリとイメージ通りの仕上がりにしてくれる美容師であれば経験年数など関係なく上手いと感じます。
大切になってくるのは、お客様自身のイメージしている形を作れるかどうか。
ただ一つです。
沢山の方に支持をされている美容師は沢山のお客様の要望通りの形を作るための技術の引出しが多く、そうでない美容師はその引出しが少ないだけという事。
技術力はどれだけ沢山の髪の毛を切ったかによっても変わり、一年に一人しかカットしない美容師と一年で1000人もカットする美容師を比べても全然違うでしょう。
そして技術の引出しを、お客様のイメージにピッタリとフィットさせることができるセンスがある美容師こそがお客様から「上手い」と思われる美容師だと思います。
しかし上手い美容師をパッと見てわかるかと言われると正直わかりません。
値段も今は美容師の上手い下手を測る基準ではなくなってきていますのでアテになりません。
上手いと思える美容師に共通するポイント
ではどうしたら上手い美容師を見つける事ができるか。
ポイントとしては、
1,カウンセリング時にしっかりとイメージの共有を行ってくれる
2,施術時間をしっかりと取ってくれている
3,経験年数よりも経験数がある
4,口コミなどは、技術に対しての評価や評判が良い
などがあげられます。
自分が行こうと思った美容室や美容師がいれば、その辺りをリサーチする事で上手い美容師さんを見つけやすくなるはずです。
是非自分にフィットする美容師を見つけてくれたらと思います。
おわりに
美容師は職種でいうとサービス業に分けられる仕事です。
サービスというのも曖昧で、カットやカラーなどの技術や知識をお客様に提供するというサービスを売っています。
しかしその商品にあたるサービスが良いか悪いかは美容師によって変わってしまうという特殊な商品でもあります。
自分に合う商品(美容師)を見つけ出すのは大変なことだと思いますが、どこに行っても同じクオリティでサービスを受けられるようになるのは美容室では難しいのかもしれません。
しかし、その中でもお客様がこの人だ!と思える美容師が沢山増えてくれるといいなと思います。
そのためにもまずは、お客様自身もカウンセリングの重要性をしっかりとご理解頂き、キチンとしたカウンセリングを受けれるようにしていく事も大切になってきます。
次に美容室に行かれた際は、カウンセリングをしっかりとしてから施術を受けるという風に考えてみてはいかがでしょうか?

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